2023.02.17
どんなお部屋のテイストがあるの?自分の好みを探りたい方必見「sugata」とは?!
みなさんこんにちは!突然ですが、みなさんはどんなお部屋に住んでみたいですか?中には、「素敵なお部屋が多くて選べない・・・」「どんなデザインにしたらよいのかわからない・・・」なんて方もいるのではないでしょうか? 今回は、そのような方に向けて「sugata」をご紹介します! sugataとはリノベる株式会社が運営する、インテリア情報専門のSNSアカウントです。 「これからの住まい方と新しいインテリアデザインに関する情報を楽しく発信していきます。 定期的に配信されるお部屋のデザインテイストの中から、あなたにぴったりのスタイルを見つけて、「自分らしい、素敵な暮らし」を実現しましょう!」という紹介のとおり、インテリアについて様々な視点から紹介することで、インテリアへの興味を生み出し、自分の好みを見つけるための情報を発信しています。 今回は、そのsugataのInstagramのご紹介から、自分の好みを見つける事について、担当の天野さんにお話をお伺いしました。
sugata メディアとは
「お部屋つくり」の興味ときっかけを生み出す
私も、sugataのインスタフォローさせていただいてますが、いろんなテイストのお部屋が見れて楽しいです!改めて読者に何を感じ取ってもらいたいですか?
僕たちが発信してるインテリアに関する情報から、何でもよいので「あ、これいいかも」を見つけてもらえることを期待しています。sugataの情報は「これがいいですよ」ではなく、「これもいいですよ」という発信を心がけています。情報の幅広さによって、いろんな切り口とビジュアルがあるので、どこかでインテリアに関する興味に繋がってもらえたらと思ってます。
sugataで最も重要なコンテンツは、デザインテイストの提案です。架空の同じマンションの一室なのですが、コンセプトとデザインを変えるだけで、全く違う印象のお部屋になります。その幅広さを発信しています。 それを中心に、「モノづくりの裏側」「ショールーム紹介」「家具紹介」「(スタッフが)訪れた場所や展覧会の紹介」などのコンテンツを持っています。

デザインテイストは番号が振られていますよね?今は何テイストあるのですか?
(2023年1月現在で)68種類あります。当初は18種類がベースだったのですが、いろいろな切り口でここまで増やすことができました。同じ間取りなのに、視覚的に「違う部屋」がここまでたくさん作れるとは、当初思ってもみませんでした。
4倍に増えたのですね!似てるけど、でも違うって思うテイストありますね。新しいデザインテイストはどのように考案されるのですか?
大きく分けて3つです。「お客様のニーズ」「私たちがこれが良いと思う提案」「外部との協働(または、提案)」になります。 特に、外部の方との関わりによって生まれるテイストは、既視感のないデザインになるので、とても重要視しています。さらに、相手のモノづくりのマインドや背景もとても魅力的なので、それも含めてSNSで発信しています。
「ショールーム紹介」「家具紹介」はどのような位置づけで考えられてますか?
sugataはCGパースがメインのプレゼンツールになっているので、ショールームや家具の紹介を通じてその「リアルさ」を伝えています。デザインテイストのリアルがショールームであり、そこに使われている家具のリアルがメーカーの家具紹介です。「あ、実際にはそうなるんだ」という感覚は、大切なのだなとSNSのユーザーのリアクションからも推測できます。
確かに、横浜ショールームの投稿を拝見したときに、「ほんとに部屋になるんだ!」って思いました!現実感が強いというか。あと、「(スタッフが)訪れた場所や展覧会の紹介」はどのような投稿なのですか?
その場所の「モノづくりマインド」を紹介しています。素敵なイベントや展覧会は背景もとても素敵なので、シンプルにそれを伝えたいと思ってます。特に、異業種の展覧会が好きですね。違うものを生み出してるけど、根っこのマインドはとても参考になります。僕たちも、そういう「モノづくりマインド」を大切にしてデザインテイストを開発しているので、訪れた先で新しい知識を得て、インテリアに還元できればと思ってます。 そうして生み出された空間をきっかけに、ジャンルを超えていけるとよいと思ってます。
ジャンルを超えるというのはどのようなイメージですか?
今の僕たちのお客様は、「インテリア」に何かしらかの興味をもってきてくださってるのに対して、「まだインテリアに興味のない人」に興味を持ってもらうきっかけになるという感じですね。 革靴が好きな人、陶器が好きな人、サッカーが好きな人、動物が好きな人、アウトドアが好きな人みたいに インテリア以外の趣味の人にインテリアに興味を持ってもらいたい。「こっちの世界はそんなに難しくないんだよ」と発信しているつもりなのですが、まだまだ難しく見られてるようですね(笑)。
なるほど、動物とインテリアかぁ、考えたこともなかったですね。
蛇!蛇をインテリアにって、どのようにデザインしていくんですか?
テーマから背景を読み込んでコンセプトに落とし込んでデザインしています。蛇なら生態や、神話とか宝石とかのモチーフを調べたりしていくうちに、空間へのヒントが見つかっていって、それを具現化していく感じです。そして、単なるエンタメにならないように、(どのお部屋も)しっかりと長く住んでもらえるようにデザインしているつもりです。
最近は商品そのものは当然ですが、「背景を買う」という考え方もありますしね。
まさにその通りで、一つ一つのデザインテイストにも背景があります。その空間を選んでいただく際に、その背景も知ってもらえて、さらに共感してもらえるなら、きっと永く「愛着を持って」住んでいただけると信じてます。そういった『情緒的な愛着』って、世の中のすべてのものに当てはまると考えてます。
68種類のテイストの背景だけで、本ができそうですね!
作る側も思いを込めて生み出してるので、かなりの長編になりそうですね(笑) 村田さんはインスタ見てくださってるとのことですが、sugataから自分の「好き」は見つかりましたか?
私ですか!ちょっと前の投稿にあった「61.branch」かわいいなーって思ってました(笑)。
61.branch いいですよね。あれは実は01.canvasを元にアレンジを少し加えただけなのですが、今までにない可愛さの部屋になって自分たちも驚きました。
シンプルな空間が好きなのですが、実際のお部屋はいつも”殺風景”になってしまうので、「あーこんな可愛さになればなー」って感じです。
まさにそういうスイッチを入れてもらえたらうれしいし、良いケースですね(笑)
でも結局、どうやったらよいかわからないという沼に陥りました・・・
ある程度の好みの方向性があれば、あとは僕たちみたいなプロに任せてもらったらよいのですよ!sugataはきっかけとその後の道筋を立てやすくするためのメディアなので、今の村田さんみたいに、好みが見つかっているだけで大きな進歩です!
どんなテイストがあるの?
では、ここからはsugataの軸である、テイストについてお伺いしたいと思います! 「人気テイスト」「コラボテイスト」「おすすめテイスト」という感じでお伺いできればと思います!
人気のデザインテイストの紹介
人気も少しづつ変化してるのが面白いですね。 今の人気をおおまかに分けると・・・
シンプルでさわやか:01.canvas、46.ASH 、61.Branch 
アンティーク感:10.antique、37.simple-antique、36.simple-vintage 
北欧系:02.hygge、23.Fika 
コンクリート+タイル+黒い建具系:04.LOFT、03.Casual、21.CASUAL DARK 
濃い木が優しい印象のほっこり系:20.canvas-medium、09.stove、05.Garage
という感じですかね。
コロナで家にいる時間が増えたことで、長くゆっくりと過ごせるデザインが好まれる傾向が増えてきました。 その中でも、ずっと根強い人気なのは 10.antique、03.Casualです。ヘリンボーンの床、黒い建具、タイル貼りといったリノベーションのアイコンが含まれていつつ、程よい住みやすさを感じるデザインです。
ヘリンボーンの床、憧れますよね!なんかカフェっぽいというか、そういうデザインが人気なんですね!
ブランドテイストの紹介
他社さんとの関わりから生まれたテイストもあるとのことでしたがどのようなデザインがあるのですか?
家具の「マルニ木工」さんと「graf」さんと「HAY」さん、リサイクル建材の「PANECO」さん、壁紙の「WALPA」さん、材木屋の「TIMBERCREW」さんのテイストを作成させていただきました。

timeless
WALPAさんの壁紙を用いたコラボテイスト

Sachertorte

Mist Forest
PANECOさんのリサイクルボードを採用したテイスト

Textile Stone
TIMBERCREWさんと一緒に一部の建材をオリジナルで開発し、それを実際に採用したモデルルームとしてコンセプトから提案させていただいたテイスト

TIMBER case
「世界の定番」として認められるマルニ木工さんのシリーズに合わせてデザインした、コラボテイスト
MARUNI 60
MARUNI HIROSHIMA
皆さんの会社の理念や、商品のコンセプトなどを読み込んで、デザインコンセプトを提案して進めます。基本的には、こちらがデザインを提案していき、先方に世界観の確認をしてもらい、テイスト化していきます。
タイトルは企業さんのお名前や、商品のお名前ではないのですね?
いいところに気づいていただきました!テイストは、その商品のショールームではなく、その商品に共感してくれるユーザーをペルソナに、その商品によって完成される世界観の一つを提案しています。ショールームなら真っ白な空間にすればよいのですが、それでは目的が違ってきます。
確かに、そのブランドが好きな人ががっかりしない様なデザインにしないといけないですね!
先にお話しした、他ジャンルとの懸け橋としてのsugataなので、そのブランドが好きな人が、インテリアや住まいづくりに進んでもらうきっかけにならいないといけないところが、難しいしくて楽しいところです。
オススメテイストの紹介 最後に、天野さんご自身のおすすめのテイストがあれば教えてください!
sugataとは?
sugataってどういう意味?
そもそもなのですが、「sugata」ってどういう意味ですか?
sugataは「住型」「姿」などの意味があります。どちらも、人それぞれの個性が反映される言葉ですよね。僕たちの提供する「住まい」はもともと住んでいた人がいて、それを新しい人が住み継ぐという、実は特殊な住まいの提供をしています。その住み継ぐタイミングで、住まいは住まい手の個性を持つべきだと思っているので、あたなだけの「住む型」、あなただけの「住む姿」という感じで、sugataに決まりました。 元々は社内の業務効率化のための意味合いが強く「skip」という名前が付いていました。しかし、社長の山下からのレビューでもっとお客様のためのツールにしなさいという意見を受けて、これまでも自分たちが大切にしていた「お客様らしさ」をイメージして今に至る経緯があります。
誕生のきっかけは、お客様の「難しい」 sugataは何がきっかけで生まれることになったのでしょうか?
僕たちはこれまでに、累計4000組以上のお客様のおうちつくりのお手伝いをさせていただきました。そのお客様の全員から、お引渡時に「住まいづくりについてのアンケート」を実施するのですが、そのご意見がきっかけになっています。 多くはとても満足してくださっていたのですが、アンケートのコメントには家作りの大変さを感じてられることもわかりました。「事例探しに手間がかかる、イメージを伝えるのが大変、完成形をイメージしにくい、価格が分かりづらい、おうちづくりを考える時間が取れない といった悩みが多くの方に共通していて、そのギャップがとても残念に感じてたんです。
お部屋のテイストってどれだけあるの?
年間500戸のひとりひとり違うデザインのお部屋
どういうところに「お客様は困っていた」のでしょうか?
家づくりが多様化したことが大きな転機だと思います。SNSにも「素敵な暮らし」「かっこいい家」みたいなものがあふれかえってますよね。それをいざ自分の家に落とし込む時に、その情報量に逆に苦しめられちゃう。 お客様は、何が好きなのかわかりやすく伝えられないし、デザイナーもそれを手探りでヒアリングしないといけない。しかもそれがデザインとしてあってるかもだんだんとわからなくなる。初めてのお部屋づくりには、怖いですよね。
目指したいゴールはこんな感じですね?を提案してくれる 実際にsugataを使うことで、ユーザーにどんな効果がありますか?
デザイン・イメージの共有はみんながやっていますよね。設計の打合せはそこから始まるんですが、そのサポートをsugataが出来ないかという考え方です。情報を集めるのは比較的時間を掛ければできるのですが、それをまとめるのが難しい。中には、イメージが無い方もおられますが、そういう打合せを毎回 0から始めるのはとても大変・・・ なので、sugataがあることで、共通イメージが共有できることがとても大切だと思っています。それぞれのデザインテイストは実際にどの材料を用いたら良いかも情報として含まれているので、デザインテイストをそのまま実現することができます。
必要なデザインテイストはどのようにして見つけ出していったのですか?
リノベるの強みとして、お客様の好みに応えるデザインを徹底してきました。僕は「360°のデザイン」と言ってるのですが、それが数千件の実績としてあったので、まずはお客様の好みを体系化しようと考えました。

いくつかの傾向が「テイスト分布」 当初のテイストは18種類でした。広範囲にカバーできるテイストラインナップだったので、
「あなたの目指したいお部屋って、こんな感じじゃないですか?」というきっかけになれるものだったと思います。現に、作ったテイストがたくさん選ばれることはとても嬉しいし、ニーズにしっかりと合致していることも自信になりますね。
人気の傾向などは、先にお話ししましたが、全体でみると実際にお客様が選んでくださるデザインテイストは、一定の傾向は有りますが、本当にバラバラです。それくらい住まいのデザインの好みが多様化してるので、自分が好きなデザインを見つけ出すのも大変なんです。sugataがあれば、「あなたが住みたい家はこんな感じじゃないですか?」を広く提案できるので、ユーザー側も新しい発見がありながらも、どれも丁寧にデザインされたモノなので、安心して選んでもらえると思っています。
まとめ
sugataというプロジェクトにはいろいろな側面があることを教えていただきました。 「お部屋つくり」『インテリア』の興味ときっかけを生み出すためのInstagram そこから自分の好みを発見するための多様で魅力的なデザインテイスト 実際に家づくりを進めた時のためにあらかじめ設定されている材料 から、sugataはきっかけでもあり、実現する手段でもある事がよくわかりました。 「あなたにぴったりのスタイルを見つけて、「自分らしい、素敵な暮らし」を実現しましょう!」という言葉の通り、sugataを使って、素敵な住まいが増えていくと、もっと生活が楽しくなるだろうなと感じました。
staff profile
天野慎太郎
社歴11年のベテラン設計デザイナー。大阪オフィスに勤務し、これまでに手掛けたリノベーション物件数は約70件。
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